主な交流目的
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学校プロフィール
校名 | 千葉県立 安房拓心高等学校 |
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所在地 | 千葉県 (関東) |
学校交流詳細
実施時期 | 2016年10月 |
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参加生徒の年齢 | 16~18歳 |
受け入れ連携先 |
千葉県商工労働部観光誘致促進課 |
交流相手校
所在地 | 台湾 |
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学校名 | 新竹市立香山高級中学 |
参加人数 | 生徒32名、引率7名、添乗員1名 |
交流プログラムの詳細
10:00 |
お出迎え
お出迎え
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10:20 |
校舎案内
校舎案内
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11:00 |
授業交流
授業交流/音楽
授業交流/書道
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12:15 |
昼食
昼食交流
昼食
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13:00 |
歓迎会
交流会
香山高中生徒パフォーマンス(合唱)
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14:00 |
お見送り |
教員・生徒の感想
location_city教員の感想・成功のためのアドバイス
訪日教育旅行は海外の方と触れ合う良い機会。生徒たちは自然と物おじせずにいろいろな国の方とコミュニケーションが取れるようになっている!
本校は都心から遠いこともあり、なかなか海外の方と触れ合う機会が少ないので、良い機会と考え訪日教育旅行の受け入れを始めました。
受け入れは平成22年度にスタートし、始めてから7年になりますが、定期的に毎年行うようになったのは最近です。最初の国ははっきり覚えていませんが、昨年と今年は台湾の学校を受け入れました。
今回の受け入れに対して大きな苦労ということは特になかったのですが、何をしてもてなしたら良いかわからなかったというのが本音です。また、せっかく受け入れたくても、試験の時期と重なり、できなかったこともありました。
プログラムは教頭と教職員で考えています。毎年、人数や滞在時間が違うため、リクエストに合わせてアレンジしています。初期のころは、授業交流と部活動、昨年は授業交流後に餅つき大会。今年は、昼食をはさむという時間的な制約があったため、授業交流が主になりました。
交流を行う生徒については、有志を募り2年生の文理系列の生徒たちが中心になりました。
安房拓心高校は、5つの個性ある系列を持っており、文理、園芸、畜産、土木、調理の5系列に分かれて学習をしています。その中から今回は調理系列の授業見学、園芸系列ではコサージュ作り、文理系列では中国語による数学の授業の体験、その他、書道の授業では実際に筆で書を書いてもらいました。音楽の授業ではハンドベル演奏体験をしていただきました。学校としての特長を生かし、普通科の高校では体験できないようなプログラムを作ることができ、珍しい経験をしてもらえたことが良かったと思っています。
なかでも中国語の数学の授業は、数学科の職員が上海日本人学校に勤務していた経験をもとに企画しました。本校の生徒が逆に学内留学状態になり、台湾の生徒さんと本校の生徒がお互いに片言の英語やお互いの言語でコミュニケーションを取りながら、数式という同じ課題に取り組むよい機会になったと思います。
教育旅行の受け入れは県の観光誘致促進課からお話をいただいてメニューを組む形です。スケジュールが本校の行事とぶつかることもありますので、受け入れは1年に一回です。
今回は受け入れまでの時間が短かかったため、台湾の学習内容や先方の学校の様子などを十分に調べる時間が無かったのですが、今後はもう少し早めに連絡をいただき、近くの観光学部を持つ大学などと連携して事前学習もしていきたいと考えています。
海外からの生徒さんの受け入れを通して感じたことは、我々教員が心配するまでもなく、生徒は意外と短い時間で言葉は通じなくても、なんとなく意思の疎通ができるということです。この経験を通じて、生徒たちは意識せずに、物おじせずにいろいろな国の方とコミュニケーションが取れるようになってほしいと思っています。
日本はプランニングも確実で地方の文化もある。日本の生徒の道徳意識が高さは、台湾の手本。国際交流を通じて生徒たちのナショナル・アイデンティティを培いたい!
我々の学校はもともと国際教育旅行に関心を持つ学校です。
訪日教育旅行は我々の学校では今回は五回目となります。日本の広報が素晴らしいと思います。日本はプランニングも確実で、地方の文化もちゃんとあり、来る価値があります。そのおかげで近隣の国ではなく、日本に教育旅行をしたいわけです。
今までは東京・大阪・奈良・広島を訪問しています。
今回は千葉県を選んだ理由は、千葉県は都市化の程度がそれほど高くなく、新竹と位置関係が似ているからです。また、この安房拓心高校を選んだ理由は、我々の学校の制度と似ているからです。普通科と専門科の両方を備えているところ。もっとも重要なのは、この学校が他の中学校とのつながりを大事にしているところ、それは我々の手本となっております。この学校の校長先生は、教育旅行の宣伝に力を入れているので、有名な学校になりました。
日本の学校は素晴らしいです。日本が道徳教育を推進することはよく知っています。方法としては台湾と同じですが、日本の方が確実に行っています。生徒たちの道徳意識が高いがゆえに、勉強にも集中できると思います。この面は、日本は台湾の手本となっています。
今、我々は台湾の地方の特色を生かすことを推進しています。そのため東京ではなく地方の都市を訪れたいのです。また、生徒たちに国際競争力の重要性を理解させたいのです。国際交流を通じて生徒たちのナショナル・アイデンティティを培いたいと思っています。
location_city 生徒の感想
英語とか言葉よりも、表情や人として挨拶ができれば国は違うけど、通じ合える。
海外の学校の受け入れは今年初めて経験しました。初めは言葉が通じるか不安でしたが、台湾の生徒さんも日本語を勉強してきてくださって、コミュニケーションが取れて楽しかったです。
交流に向けて自分で一番準備したことは、生徒代表として挨拶する英語のスピーチです。皆さんにちゃんと伝わるように発音の練習をしました。内容は拓心の5系列ある魅力をうまく伝えられるようにしました。
台湾の生徒さんたちは、最初は緊張していたせいもあるのでしょうか、見た目はクールな感じかなと思っていたのですが、実際に交流してみると、笑顔も増えて、とても温かい人達で楽しかったです。
今回、交流を通じて一番勉強になったことは、英語など言葉とかばかり勉強していたけど、それよりも表情とか、人として挨拶とかができれば国は違うけど、通じるんだなということです。私以外のみんなも、言葉は通じなくても、身振り手振りで何とか伝えようとするようになり、恥ずかしがらず積極的にコミュニケーションを取ろうとする姿勢に変わったなと思います。
体験カリキュラムでは園芸系列のコサージュ作りを担当しました。台湾の生徒さんは皆さん器用にやられるので感心しました。英語の説明をきちんと理解していらっしゃいました。コサージュ作りを体験したのは全員男性の生徒さんでしたが、興味を持ってもらえてよかったです。また、楽器演奏のときは、大きな反応を示していたようです。やはり芸術は言葉の壁を超えて通じるのだなと思いました。
今後この受け入れ体験を経験してことで、挨拶が大事であることを学んだので、外国の方だけでなく、日本の方にもそういうことを意識して過ごしていきたいと思います。来年、受け入れる時には、相手の言葉や文化を事前に学ぶようにして、もっと相手と交流できるようにしていけたら良いなと思います。
日本の味、手作りの「すまし汁」を食べてもらったことが嬉しかった。
海外の高校の受け入れ経験は今年で2回目です。昨年も今年も台湾の学校を受け入れました。昨年は人数も少なかったので、餅つき大会をしました。実際の餅つきを台湾の生徒さん全員一人一人代わって体験してもらい、楽しく過ごせました。
今回の交流で一番印象に残ったことは、自分たちが手作りしたすまし汁を嫌がることなく食べてもらったことです。自分は朝の下処理を行っただけだったのですが、約70名分のアジを三枚におろして、その後、調理系列の生徒がつみれにして、すまし汁を作ってくれました。自分たちの作ったものを台湾の生徒さんに実際に食べてもらえたことはすごく嬉しい経験となりました。
受け入れ前は、日本語とか通じないのかなという印象があったのですが、実際には日本語を話せる人も多く、英語はかなり話せる人もいたので、コミュニケーションは取りやすかったです。台湾の生徒さんの印象としては、男性は少しシャイで、女性は自分の名刺を作っていて積極的に話してくれる印象でした。
今回、交流を通じて一番勉強になったことは、言葉は通じなくても、一緒に何かをすることで、楽しめる・盛り上がれるのだなということです。特に、音楽の実習など、台湾の生徒さんと共同作業でやるものは盛り上がりました。また、学校案内の中で台湾の生徒さんに好評だったものは、書道室と相撲場でした。書道の作品の展示や、実際の相撲の土俵などに大きく反応していたように見えました。今後の受け入れをする後輩たちには、実習・体験・日本文化を意識したメニュー作りをしていったらよいと思いました。
今回のこの交流を体験したことで、将来もっと視野を広げて国際的な活動が何かできたらなと思いました。自分は調理専攻なので、料理を通して国際的な活躍をしたいと思っています。
おばあちゃんと過ごした時間、神社の参拝、学校での書道…、多くの体験で日本の歴史や伝統文化を学べた。
訪日旅行で一番印象に残ったことは、ホームステイです。農家のおばあちゃんと一緒に食器を洗ったり、布団をひいたことです。特に手作りの朝ごはんは全部美味しかったです。
晩御飯では手作りのお餅も食べました。台湾でもお餅は食べるのですが、手作りはあまりなく化学食材によって作られています。日本はお餅も餡は手作りでした。
日本の学校交流では、日本の生徒たちは挨拶をしてくれるし、校舎が全体的にキレイなところが台湾と違い、好印象でした。
授業交流では書道を選びました。台湾では決められた中国の詩を書きますが、日本では自由に書きたい字を自由に選ぶことができ楽しかったです。
日本に来るのは、実は初めてではないのであまり困ったことはありませんでしたが、小さな頃からずっと日本の町はキレイで、人々は礼儀正しいと感じています。
もし来年後輩が日本にくるとしたら、神社に行くことをすすめます。昨日も神社に行ってきました。神社をただ訪問するだけでなく、参拝のマナーや着物を着て伝統的なやり方の茶道体験もしました。
今回の訪日旅行ではホームステイと学校交流、神社体験など、日本の歴史や伝統的文化を深く体験できる訪日旅行は印象深い体験となりました。
学校でもお寺でも日本の礼儀正しさと清潔感が印象的、理論だけではない体験が楽しい
訪日旅行で一番印象に残ったことは、ホームステイで畳の上で寝たことです。ホームステイの家族の方が作った手作りの料理は全て美味しかったですが、中でも一番おいしかったのはコンニャクです。台湾のものと食感が違って美味しかったです。
また、登山と仏像を見たことも楽しかったです。登山はしんどかったのですが、きれいな風景が見られるので登山は非常にやりがいがあると思います。日本のお寺は台湾のお寺より秩序があり清潔感があるところが良かったです。
学校交流での印象は、皆さん礼儀正しく、校舎もキレイなところが印象的でした。そして皆さんとも親切で、自分が困っていると言わなくても自発的に助けてくれるところが良いと思いました。ただ、日本の生徒の食事の量の少なさにはびっくりしました。
授業交流では園芸でコサージュ作りを体験しました。自分はデザイン学科ですが、もっと上手にできればよかったと思いました。台湾の授業内容の講義・理論中心ですが、日本の授業内容の方が実技(実践)が多く、実際に作る体験ができて良かったです。
日本に来てから困ったことは、テレビにカードを入れることや、番組が少ないことです。また、食事の時に食器の上に箸を置いてはいけないことは知りませんでした。
今回の訪日旅行ではホームステイ、登山、実習の授業など、日本の礼儀と秩序や生活環境を理解することができ良い体験となりました。