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農泊推進地域における訪日教育旅行受け入れの取り組み

お知らせ
2020.03.31
「農泊」とは、農山漁村において日本ならではの伝統的な生活体験と農村地域の人々との交流を楽しみ、農家民宿、古民家を活用した宿泊施設など、多様な宿泊手段により旅行者にその土地の魅力を味わってもらう農山漁村滞在型旅行であり、農林水産省の主導のもと日本全国の自治体で推進されています。

農山漁村の日常に入り込み、日本の生活文化の体験と日本人との交流を同時に実現できる農泊は、世界中から日本を訪れる教育旅行生にとっては最適の教育素材となりえます。そのため農泊推進地域のなかには、積極的に訪日教育旅行生を受け入れている地域も多く、今回は3つの地域での取り組みをご紹介します。


自然の豊かさと歴史の深さを活かした農泊体験 秋田県仙北市

仙北市は秋田県の東部中央に位置しており、秋田新幹線や秋田空港経由での空路で東京からも気軽にアクセスできる地域です。

仙北市では市役所と地域団体が中心となり、2012年より訪日教育旅行の受け入れを開始しました。仙北市役所や学校、農家が連携して、学校交流と農泊を伴う訪日教育旅行プログラムに力を入れています。近年では台湾を中心に、韓国、アメリカ、インドなど多数の国や地域から教育旅行生が訪れており、2018年度には300人を超える生徒を受け入れました。

仙北市には30を超える農家で農泊を受け入れており、4月から11月には野菜の植え付けや収穫、果物の収穫などの農業活動、12月から3月までは雪遊びや秋田の郷土料理体験など、季節ごとにユニークな体験を楽しむことができます。また、日本で最も深い湖である田沢湖や、歴史ある武家屋敷と美しい桜並木で有名な角館にも多くの教育旅行生が訪れているほか、冬場にはスキープログラムも実施しています。

お問い合わせ

一般社団法人 仙北市農山村体験推進協議会
E-mail:sembokugt@city.semboku.akita.jp
対応可能言語:英語、繁体中国語(繁体中国語はメール対応のみ)
対応可能時間:土日祝日を除く平日の8:30~17:15
ウェブサイト:https://semboku-gt.jp/

   

   


農山村で家族のように暮らす「みなかみ民泊」 群馬県みなかみ町

みなかみ町は群馬県の最北部に位置し、東京から1~2時間程度でアクセスできるにも関わらず豊かな山々に囲まれており、日本一の大河である利根川の源流としても有名な町です。

みなかみ町では台湾や韓国、ミャンマーからの教育旅行生を受け入れており、農山村で家族の一員として過ごすアットホームな農泊が特徴です。米づくりや野菜の収穫、緑豊かな里山散策を通じて、昔ながらの知恵と工夫に満ちた伝統的な生活文化を学ぶことができます。

多彩な自然を活かした体験学習プログラムも人気で、山々のなかを歩くトレッキングやハイキング、スキーやラフティングといったアウトドアスポーツ、リンゴやサクランボなどのフルーツ狩りなどが行われています。

お問い合わせ

一般社団法人 みなかみ町体験旅行
E-mail:info@m-tr.jp
対応可能言語:英語
対応可能時間:土日祝日を除く平日の9:00~17:00
ウェブサイト:https://www.m-tr.jp/

   

   


心と心のふれあいを学ぶ体験型教育旅行 奈良県大和・飛鳥地域

奈良県北部の大和・飛鳥地域では観光振興団体と複数の自治体が連携して、広いエリアで農泊・民泊を行っています。大阪や京都、関西国際空港からアクセスの良さはもちろん、石舞台古墳や橿原神宮など数多くの貴重な史跡が残る歴史の深さも魅力的です。

大和・飛鳥の体験型教育旅行では、ホストファミリーと共に日本食を調理し味わうこと、異なる環境の中で生活して社会性を身につけること、歴史の深いエリアで過ごし日本のルーツに触れることの3つを重視しています。ホストファミリーは農業、醤油蔵、大工、寺社仏閣、土産販売店、製造業など多岐にわたり、農作物の収穫や郷土料理の調理、裏山の整備、薪割り作業など家庭によって異なる生活を体験できます。なかでもホストファミリーとの史跡巡りは歴史深い大和・飛鳥地域ならではのプログラムです。
※体験できるプログラムは条件によって異なります。

お問い合わせ

一般社団法人 大和飛鳥ニューツーリズム(明日香交流人口促進協議会)
E-mail:info@yamatoasuka.or.jp
対応可能言語:英語
対応可能時間:土日祝日を除く平日の9:00~17:00
ウェブサイト:https://yamatoasuka.or.jp/