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「豪州(ブリスベン)における訪日教育旅行セミナー」を開催しました

お知らせ
2023.02.15

豪州では第二外国語教育が盛んに行われており、日本語学習者については初・中等教育における学習者を中心に、豪州内に約41万人いると言われています。世界各国における日本語学習者の数を見ると、豪州は、中国、インドネシア、韓国に次ぐ第4位ですが、人口10万人当たりの学習者で見ると、62人に1人が日本語を学習している計算となり、世界で1番の割合となります。このような背景もあり、豪州市場の特徴の一つとして、訪日教育旅行が盛んに実施されていることがあげられます。

開催概要

  • イベント名:Japan Educational Tours Seminar
  • 主 催:JNTOシドニー事務所、Saizen Tours
  • 日 時:20221027日(木)
  • 形 式:リアル開催(オンライン開催無し)
  • 現地参加対象者:訪日教育旅行催行を検討している(検討する可能性のある)先生や学校関係者等

本セミナーの募集要項はこちら

シドニー事務所では、1027日にブリスベンにて、訪日教育旅行専門旅行会社Saizen Tours社(以下「Saizen社」)と共同で、訪日教育旅行を検討している学校の先生約50名を招待し、訪日教育旅行セミナーを実施しました。

今回のセミナーでは、日本から3自治体、宿泊施設、そして日豪航空路線を運航するジェットスター社が参加し、教育旅行向けコンテンツの紹介を行いました。参加した先生方も熱心にプレゼンテーションを聞かれ、参加者自身の訪日経験の共有や、教育旅行の実施に向けた質問が飛び交うなど、活発な意見交換も行われました。

共催のSaizen社によると、既に多くの訪日教育旅行予約が入っており、申し込み人数もコロナ前の倍になっているなど、大きな回復を見せているということでした。

参加者アンケート(回収数44)からは、参加者の91%が2023年~2024年の訪日教育旅行を検討しており、うち59%が2023年中の渡航を企画していることが分かりました。他の項目につきましては以下グラフに示すとおり、海外(日本以外も含む)への教育旅行の実施頻度については、2年に1回が最も多くなりました。日本への教育旅行(訪日教育旅行)の滞在期間については12日~13日が、実施季節については9月が最も多くなっています。また、訪日教育旅行に求めるコンテンツとしては、ポップカルチャーや学校交流、ショッピング、テーマパークのほか、ホームステイや日本語を話す機会、伝統工芸や旅館・文化体験といった日本ならではの生活・文化に関連した体験の人気がうかがえました。

教育旅行の頻度教育旅行の頻度

 

訪日教育旅行の滞在期間滞在期間

 

訪日教育旅行の季節訪日教育旅行の季節

 

訪日教育旅行で興味のある体験(複数回答可)興味のある体験(複数回答可)

訪日教育旅行は、子供達の貴重な体験機会として寄せられる期待が大きく、また、教育旅行で訪日後の家族・個人旅行での再訪が期待できる市場であり、旅行会社や航空会社からは、学校関係者から多くの問合せや予約が入っている旨を聞いております。

JNTOシドニー事務所では、訪日教育旅行セミナーの継続開催や、国際交流基金と連携した日本語教育者に対するアプローチを引き続き実施してまいります。

※出典:国際交流基金 日本語教育機関調査より