主な交流目的

学校プロフィール

校名 埼玉大学教育学部 附属中学校
所在地 埼玉県 (関東)

ウェブサイト open_in_new

学校交流詳細

実施時期 2017年02月
参加生徒の年齢 16~18歳
受け入れ連携先 埼玉県労働部観光課 open_in_new

交流相手校

所在地 ペルー
学校名 ラ・ウニオン高校

交流プログラムの詳細

11:00

ペルー ラ・ウニオン高校 到着

11:10

開会行事

  • 校長 歓迎のあいさつ
  • ラ・ウニオン校 代表あいさ
  • 自己紹介
  • 副校長 一日の概要説明
開会行事(ラ・ウニオン校 代表あいさつ)
開会行事(校長 歓迎のあいさつ)
11:40

授業見学

授業見学
授業見学
12:35

昼食

昼食
昼食
13:15

歓迎会

  • 歓迎行事
  • 交流活動
  • ペルーの踊りを披露(ラ・ウニオン校)
歓迎会(ペール―の踊りを披露)
歓迎会(ペール―の踊りを披露)
歓迎会(ペール―の踊りを披露)
歓迎会(ペール―の踊りを披露)
14:10

清掃
帰りの会

15:10

部活見学

部活見学(テニス)
部活見学(ソフトボール)
部活見学(ソフトボール)
16:15

閉会行事

16:30

ラ・ウニオン高校出発

教員・生徒の感想

location_city教員の感想・成功のためのアドバイス

埼玉大学教育学部付属中学校 首藤 敏元 校長
埼玉大学教育学部付属中学校 校長
首藤 敏元 校長

生徒には交流を通じて海外を身近に感じ、自分の進路として世界に飛び立つような夢を見てほしい ! 国立は対外的な交流は積極的に行っています。受入に困ったら国立は受け入れます !

訪日教育旅行の受入については、今回は2月のため公立学校で受け入れには難しい時期かと思いますが、私たちは国立ですのでこういう対外的な交流は積極的に行っています。私は3年前から着任していますが、その前から受入は行っており、毎年必ず一校は受け入れています。今までも中国、モンゴルから来た団体もいましたし。こちらからJICAで海外に研修に行っている教員もいますので、積極的に交流をやっていくのが学校の方針です。

訪日教育旅行に関して自治体との連携は、主に教育委員会を通じて連携しています。当校の教員はもともと埼玉県やさいたま市の教員です。人事交流で今はさいたま市の教員として仕事をしてもらっているわけです。あと何年か経てば、埼玉県や市に帰っていく教員たちです。そのため教育委員会との連携はうまく行っていると思います。

当校の訪日教育旅行の目的は、学校の特徴でもある帰国子女教育とも連携しています。昭和50年代から帰国子女の受入をしていて、帰国子女教育の目的は帰国子女を日本の文化に慣れさせるというのが第一の目的です。今は現地で日本人学校に通っている生徒も多いものですから、既に日本文化に慣れている生徒も多くいます。その次に必要なものは、向うで得た体験や知識を日本で生活している生徒たちと交わることで波及させていく。そういうお互いにとっての効果を期待して帰国子女教育を行っています。今回の訪日教育旅行の受入も同じように、ペルーの学生にとっても日本の体験をできる。私たちの生徒に取っても地理的には知っていますけれども、実際に日系の人が多くて日系4世で日本苗字も有という生の体験は初めてですので、その実体験でペルーという国を身近に感じてほしい。そして海外を身近に感じてほしい。できれば、自分の進路として世界に向けて飛び立つような夢を見てほしいというがあります。

今回ペルーという国は初めての受入れでしたが、事前学習は今回受け入れの中心となった2年生の教員たちがそれぞれのクラスで学習したと聞いています。主に2年生の帰国子女が15名いますので、その15名を中心に体育館での歌の歓迎や体感ゲームなどアトラクション系は運営をしました。

今回アトラクションで合唱を行いましたが、歌を通して学校運営をすると。生徒たちのまとまりをつけていく方針の下で力を入れています。毎年合唱コンクールというものがありまして、文化祭の一つとして毎年10月にやっています。音楽の交流は学校交流の中の良いキーワードになると思います。

今後の訪日教育旅行は幅広く受け入れていきたいと考えています。普通の中学校に加えて年間150人の実習生、さらに年2回の協議会、さらに国内のいろんな交流をしていますのでスケジュールはいっぱいいっぱいではありますが、それでも海外の交流は積極的にやりたいと思っています。国際教育は本校の特色もありますし、埼玉大学も力を入れていますので、こちらが困ったら大学にヘルプを出せばサポートしてくれますので、できるだけ受け入れたいと思っています。スケジュールの網目を縫って。どこの国ということではなく、幅広く受け入れて行きたいと思います。

特に特別活動を日本の文科省は輸出しようとしていますよね。マレーシア、インドネシア、インドあたりに特別活動、学活とかお掃除とかそういうのを取り入れている国もあるみたいですから、面白い試みかなと思います。

私全国の国立学校の理事長をしていまして、「この国の未来のために」という冊子も作っています。各学校見開き2ページで特色を幼稚園から特殊学校まで、マッチングや受入に困ったら声を掛けて頂ければ、国立は受け入れます。いつでもどこの学校も国立の生徒は見られても良いように指導していますので、大丈夫です。積極的な国立を学校交流で使って頂けますと良いと思います。国立としての意義を示す良い場であるとも思います。また今後は訪日教育旅行として受け入れるだけではなく、こちらから出ていけるチャンスがあれば良いなと。交換留学など、あとあと続くネットワークなど、是非何か良い形でできればと思います。

ラ・ウニオン中学 淀 先生
ラ・ウニオン中学 淀 先生
ラ・ウニオン高校
淀 先生

日本で日本語を使い同世代との交流を通じて日本とペルーギャップ、日本人としてのアイデンティティーを感じてほしい !

当校としての訪日教育旅行の目的は日本で日本語を使うこと。そして日本の文化・生活を体験するのが目的です。やはり日本語を使用するのは同じ年代の学生たちとの交流が使用しやすいというのがありますので、学校交流を一番メインに考えました。

学校交流ではJNTOさまの方にご協力を頂いて、私たちの二週間の日程の中で、上尾高校、越谷南高校、そしてこの埼玉大学付属中学校の3校さまが受け入れて頂きました。

実際に3校交流してみるとそれぞれ特色がありました。

今回の訪日教育旅行は学校としても初めてのプロジェクトになります。

実際には8月から9月頃には大きな計画として日本に行く・交流をするというのができていて、これは私たちの学校が全てお金を出すというのではなく、国際交流基金様の桜ネットワークで私たちの学校が認定校になっているので、そちらの方にプロジェクトで見せて、申請書を出して、助成金を出して頂くということで進めていきました。12月22日にJNTOの担当者様からこういう3校の交流校が決まりましたというお話が来て、その上でさくらネットワークさんに助成金の申請をしました。12月22日は学校の就業式の2日前で、私も夏休みに入る日前で、すぐということで3日間掛けて、交流校と空いている日の訪問先とかホテルの手配、飛行機の手配全てやって、第二次申請出して、概ね一月中旬にはOKとなりました。半年かけてのプロジェクトですが、実際には3日で考えて、2週間ぐらいで訪問する学校の校長先生や副校長先生と打ち合わせをしながら、埼玉県産業労働部観光課の皆さまに主に学校と連絡する前の打合せをして頂いて計画しました。

今回2週間のプログラムですが、私たちにとっては2週間というのが長いのか短いのかもわからなかったです。ただペルーから日本に来て片道24時間移動にかかりますので、それを考慮してスケジュールにしました。

私たちの希望では学校との交流が一番でした。何故かと言うと、ラ・ユニオン校は国際交流の受入を多くしています。日本から沢山お客様受けて入れているのです。研究や見学、アンケートなど全てほとんど受け入れています。あとは沖縄の名桜大学と協定があるので、卒業生は一人一年間無料で留学させて頂いています。3年前までは、10年以上北海道の倶知安の農業学校とは交換留学を毎年行っていました。

そういう中で日本に行くというのは学校としては初めてのプロジェクトで、これは今後も継続的にやっていきたいと考えています。

学校の考えとしては、うちの学校を卒業した生徒の半分は日本に行ったことがあるとうようにしていきたい。今小中合わせて全国生徒約1200人ですが、小学校が1年生から6年生まで、中学校が1年生から5年生まで、11学年全部で1200人。これはペルーの私立の学校では多い方です。入学希望者はすごくいるのですけれども、受け入れられないのですね。今年は校舎を一つの棟を増やして、もう少し受け入れられるようにしていく予定です。

今回の参加した16名は中学校4.5年生からそれぞれ8名の合計16名です。各担任の先生、日本語の先生、あるいは上の先生たちの選んだ生徒。尚且つ、親御さんたちが日本に行くことをOKですよと認めた人達を選んで連れてきました。連れてくる前は勉強会も開き、親御さんたちも3.4回ぐらい呼んでプロジェクトの話をしました。来るだけと言っても、パスポート取らないといけないですし、日本のビザを取らないといけない。日本のビザを取るのが大変でした。カナダ経由ですので、カナダのビザも取らないといけない。旅行会社とチケット・ホテル・保険・旅行の手配全部進めながらで、空いている日は私が知っているところに連れて行くと。京都の移動では旅行会社を使っていましたが、関東では旅行会社を使っていないので、大変でした。

今回の訪日教育旅行を通じて生徒たちには、学力というものではなくて、日本人の子供の時からの指導、規律正しく、整理整頓など感じてほしいと思っています。先ほどの交流会もそうですが、発表している間も日本の生徒は皆体育座りをして姿勢正しくおしゃべりしている人もいないと。ああいうところをなんとなく感じてくれればいいなと。電車の移動でもペルーの生徒には静かにするように言いましたけれども、日本では当たり前の事がペルーでは当たり前でいなと。そのギャップを感じて、更にあの子たちが日本でもっと勉強したいという気持ちが湧けば、もっと日本とペルーの懸け橋にもなると思います。あの子たちは日系の4世ですが、日本人としてのアイデンティティーがほとんどないのです。日系の学校として、「僕は日系の子孫なんだ」ということを感じて頂ければと思います。交流にはもっとお互いを知る時間があった方が良いですね。ただこの時期日本は受験の時期なので、入試の時期、一年の締めくくりの時期というのもあって、受入れて頂くだけでもありがたいと思いました。今回JNTOさんや埼玉県の方からマッチング・協力いただけたので大変助かりました。観光課の皆さんには常にアテンド頂き感謝しています。今回全てが初めてでしたので、お互いどこまで何をするかは未知の世界でした。これから少しでもお互い近づいていければと思います。

location_city 生徒の感想

埼玉大学教育学部付属中学校 左/保坂 愛さん 中/鈴木 凛太郎くん 右/市瀬 綾子さん
埼玉大学教育学部付属中学校 左/保坂 愛さん 中/鈴木 凛太郎くん 右/市瀬 綾子さん
埼玉大学教育学部付属中学校 2年生
保坂 愛さん

日本語しか話せなくてもボディランゲージで伝わるので、もっと積極的に他の文化を持っている人と関わっていきたい !

ペルー高校の受入のため、私は英語の授業でペルーの方々に質問をしてできるだけ沢山話せるように、授業内で2-3つとかできるだけ質問を考えて、なるべく交流を取ろうとしていました。それにより授業でその質問をきっかけに結構一緒に話すことができました。

ペルーの高校と交流する前は、私はペルーと日本だと文化が全く違うものだと思っていたのですが、さっき見せて頂いた踊りで2つ目の踊りは日本の曲で、私たちも聞いたことのあるものでした。日本とペルーには接点が意外とあることを感じました。

今回の交流経験を通じて、私は海外にまだ行ったことがないのですが、言語が話せなくても手を使ったり顔で伝えたり、日本語とか英語とか少しの言語しか話せなくても伝わったりするので、もっと積極的に他の文化を持っている人と怖がらずに関わっていきたいと思います。そして次回また交流の機会がある時にはもっとペルーの方と話す交流の機会を作った方がいいなと思いました。その時に必要なのは、ペルーの文化を知ることも重要ですが、日本の文化をもう一度学びなおして、ペルーの方と話す時や一緒に交流した時に日本の文化について自分たちが語ることができるようにしていくと良いなと思いました。

埼玉大学教育学部付属中学校 左/保坂 愛さん 中/鈴木 凛太郎くん 右/市瀬 綾子さん
埼玉大学教育学部付属中学校 左/保坂 愛さん 中/鈴木 凛太郎くん 右/市瀬 綾子さん
埼玉大学教育学部付属中学校 2年生
鈴木凛太郎くん

英語は世界の共通語だということを再認識。英語でより多くの人とコミュニケーションを取れるようにしたい !

ペルー高校の受入のため、僕は歓迎の言葉の担当でしたが、初めの言葉と終わりの言葉の挨拶と違って、いかに気持が伝わるかが大切だったので、英語の発音を一から見直しました。また帰りの会を使って、他の友達に授業や交流の時にどんな質問するのかを聞いて、ペルー人とみんなと交流ができるだけスムーズにできるようにしました。

ペルーの学校と交流する前はペルーではスペイン語を話すことは知っていました。僕はもともとイギリスにいたのですが、イギリスでも現地校にいたので、英語の方に第二外国語として日本語の他にフランス語、スペイン語、ドイツ語が勉強できたのですが。ペルーの人と友達になって、日本語というのは日本だけではなくて他の国でも勉強されているのでということに気づきました。

今回の交流経験を通じて、ペルーの人はスペイン語はもちろんですが、英語もすごく上手に話していたので、英語は世界の共通語だということを再認識しました。英語でより多くの国の人とコミュニケーションを取れるようにしたいと思います。そして次回また交流の機会がある時には、僕たち実際に触れ合ったのは5時間目からなので、時間の関係もあると思いますが、ペルーの人は日本語も英語も理解できるので、1時間目から一緒に授業に入ってもらって、日本人の学校の一日を教えられたらよいなと思いました。

埼玉大学教育学部付属中学校 左/保坂 愛さん 中/鈴木 凛太郎くん 右/市瀬 綾子さん
埼玉大学教育学部付属中学校 左/保坂 愛さん 中/鈴木 凛太郎くん 右/市瀬 綾子さん
埼玉大学教育学部付属中学校 2年生
市瀬 綾子さん

文化が違うからと偏見を持たずに、もっと親しく自分から海外の人と話して交流していきたい !

ペルー高校の受入のため、私は帰国生徒ですが、司会の役割で日本語を英語に翻訳したり、ペルーの方に伝わりやすいように簡単な英語にするように工夫しました。

ペルーの高校と交流する前は、ペルーは遺跡など古い歴史がいっぱいあって、南米なので私たちとはすごく違う文化の生活を送っていて、人柄もすごく違うのかなと思っていたのですが、今日実際にお会いしてみて、私たちと同じように優しく良い人達だなと思いました。

今回の学校交流で初めてペルーの方に会ったのですが、これから世界に旅行に行く時には文化が違うからとか偏見を持たずに、もっと親しく自分から話して交流していきたいと思いました。そして次回また交流の機会がある時には、ペルーの方々の生活や文化を事前にペルー方がもっとどんな言葉で話しているのか、どんな生活を送っているのかを知れたら、実際に会った時にもっとペルーの方々と深い話ができるのかなと思います。

ラ・ウニオン中学 La Puente Ykenara Tamie さん
ラ・ウニオン高校
La Puente Ykenara Tamie (ラ・プエンテ ヤケンテ タミエ) さん

日本の実際の授業やクラブ活動を体験できたことで、日本語をもっと勉強したいというモチベーションが高まりました!

日本に来る前の日本の印象はただ全てがきちっとしていて、美しいという印象でした。実際に日本に来てみると、それは建物や文化だけでなく人もそうであることにさらに驚き、景観も本当に美しいと実感しています。 学校交流で楽しかったことは、上尾高校では全く日本の生徒と同じように体育や美術など実際の授業を自分が自分の学校で学んでいると同じように授業を受ける体験できたことです。今回の埼玉大学付属中学校では授業は見学だけでしたが、ソフトボールの部活動の体験もできたのは良かったです。越谷南高校では茶道と書道の体験をしました。書道はペルーでも経験がありましたが、茶道はペルーでも経験が無く初めてでしたが、抹茶が美味しくとても美味しく気に入りました。 日本食の中で一番美味しかったのはカレーです。ペルーはあまりカレーを食べませんが、日本のカレーは辛くておいしいです。 今回の2週間の訪日教育旅行を通じて、実際の日本語を使う機会を得て、日本語をもっと勉強したいというモチベーションが高まりました。ペルーでは読み書きの練習がメインで話す練習が少なかったので、もっと実際に話せるように勉強したいと思います。

ラ・ウニオン中学 Siva Oshiro Sebastian くん
ラ・ウニオン中学 Siva Oshiro Sebastian くん
ラ・ウニオン高校
Siva Oshiro Sebastian (セバスティアン オシロ) くん

日本の生徒の皆さんと同じ時間を過ごしたことで、異なる文化や考えをする人々への敬意を学びました!

日本に来る前の日本の印象は、人や物に対して敬意を払う文化で、きちっとしている印象でした。私は沖縄に親戚がいて、日本の文化の話を聞くのが大好きです。実際に来てみて、日本は安全で、規律正しく、そして人々はとても親切で素晴らしい国だと思います。

学校交流で思い出に残っていることは、書道と茶道、そして琴の演奏です。琴のような楽器はペルーには無く、とても美しい音色でした。書道と茶道はペルーの学校で文化として紹介があり、インターネットを通じては知っていましたが、実際に体験したことはありませんでした。私は日本人とペルー人のハーフなので、日本の文化にはとても関心があり、実際に体験できてよかったです。

学校交流以外では京都や奈良の文化体験、特に古い建物や大きな仏像のある奈良のお寺はとても気に入りました。今回の日本に来られて本当にうれしかったです。

全く違う世界に来たことで、私の心に変化がありました。日本の生徒の皆さんと同じ時間を過ごしたことで、私たちの異なる文化や考えをする人々への敬意を学びました。いつかまた戻ってきたいと思います。

学校交流の様子

開会行事(校長 歓迎のあいさつ)
開会行事(ラ・ウニオン校 代表あいさつ)
授業見学
授業見学
昼食
昼食
歓迎会(ペール―の踊りを披露)
歓迎会(ペール―の踊りを披露)
歓迎会(ペール―の踊りを披露)
歓迎会(ペール―の踊りを披露)
歓迎会(ペール―の踊りを披露)
歓迎会(ペール―の踊りを披露)
部活見学(テニス)
部活見学(ソフトボール)
部活見学(ソフトボール)