日本と海外の国際学校間交流を促進し、
海外と日本地域をつなぎます。

学校交流事例 /Case5 2017年02月

訪問校: ネヴェール高校 (フランス)

受入校: 都立鷺宮高等学校 (東京)

海外の学生と国際交流することで、英語を勉強したい、海外でも活躍したいという動機づけになってほしい !

訪日教育旅行の受入れは今回が初めてになります。訪日教育旅行受入れの目的は、今年度、平成28年度鷺宮高校が東京都の教育委員会から姉妹校推進校の指定を受け、海外の学校との交流を進めています。春休みには国内の語学研修、来年の夏にはバンクーバー、カナダの海外語学研修を企画しています。そのよいきっかけになるのということが一点目です。

次に生徒にもっと英語を勉強しなくてはいけないと言う動機づけをするためには、実際の海外の高校生と交流することが一番良いと感じたためです。

今回受入れにあたって苦労したことは、どういう時間に受け入れるのか、交流の内容を何にするのか、生徒を指導する学年受け入れと調整が必要でした。学年主任が中心となり、東京都では「人間と社会」という授業がありますので、そこでしたら受け入れられると言う回答を得て進めてきたところです。

東京観光財団様との連携では特に苦労した部分は無く、11月くらいにお話を頂いて、まず受入れを決定し、その後、どんな流れにするのかという細かい打ち合わせをし、お話を進めさせて頂きました。

訪日教育旅行、フランスの学校との交流を通じて一番生徒たちに感じてほしかったのは、フランスの高校生がどんなことを考えているのか、どんな目的をもって日本に来ているのかいうことが伝わればよいと思いました。また、グローバル化が進んでいる日本なので、その中で自分が高校生としてしっかりと英語を学び、海外でも活躍したいという動機づけになってほしいということです。

今後も訪日教育旅行を受け入れて行きたいと考えていますが、今回の反省点としては、部活動体験の交流の時間をもう少し長く取れればよかったことです。何の部活動に何名が参加したいのか。実際に部活動の中で何を体験して頂くのかという計画が十分でなかった。段取りがうまくいくともっとスムーズに進められたのではないかなと思います。時間が40分くらいだったので、1時間くらい取れるようにできればよかったなと思います。

鷺宮高校の特徴は、生徒が明るく、交通が便利で駅から近く、校舎も新しい。生徒は部活動に一生懸命に取り組んでいて、日本文化に関する部活動では和太鼓、剣道、華道、茶道、書道がありますので、日本の文化の体験を共にして理解を深める学校交流をすることができます。それから交流会を通じて、本校の生徒も外国の学校の生徒といろいろな話をすることで、お互いの高校生活について知ることができればと思っています。訪日旅行の学校との交流をきっかけに将来どんな夢を持って過ごしたいのかということも意見も交換できるようにと思っています。

都立鷺宮高校
石坂 敦子 校長先生

学校交流1日の流れ

12:20 フランス ネヴァール高校 到着
12:35 昼食
13:30 1学年「人間と社会」の授業
・鷺宮高校からの挨拶
・鷺宮高校 紹介
・ネヴァール高校 紹介
・生徒さんの歌
・情報交換(質疑応答)
14:10 教室移動
14:20 交流会
15:30 和太鼓演奏
16:00 部活体験
・和太鼓部
・剣道
・男子サッカー
16:45 お別れ会
17:00 学校出発

昼食

学校紹介
情報交換(質疑応答)
交流
和太鼓演奏
部活体験(剣道)
お別れ会

学校交流インタビュー

都立鷺宮高等学校(東京)

ネヴェール高校 (フランス)

訪問校にも受入校にも負担のかからない調整を。吹奏楽やスポーツ交流など、テーマ交流もバランスを考えた手配をいたします。

公益財団法人東京観光財団 観光事業部 訪日教育旅行担当

東京都として訪日教育旅行の受入を開始したのは平成19年からになります。東京都産業労働局、教育庁、生活文化局及び公益財団法人東京観光財団で「東京都訪日教育旅行促進協議会」を組織しています。それ以前から学校交流したいという海外からのリクエストはあったのですが、それを受ける窓口が無かったため立ち上げたものです。我々は事務局として実務にあたっています。

調整においては、受入校の先生方に負担がかからないように、という点に一番気をつけています。我々は年に一度、都立高と私立高と教育委員会からアンケートを取っており、海外学生との交流を受け入れる意思があるかどうかをお尋ねし、その回答を元に受入のお願いをしているのですが、そのアンケートでは受け入れにあたっての支障も伺っています。よくあるご意見が「特定の先生に負荷が掛かりやすい」「受入の準備期間が短い」といったもので、我々が訪問校と受入校の間に立ち、無理なリクエストは予め断るなど、受入校の先生方が頑張りすぎて次はもうやらない、ということのないように、「できる範囲で」受けていただくよう調整を図っています。

今回、都立鷺宮高校を受入校として選んだ理由は、上記の受け入れにかかるアンケートで是非やりたいとご回答いただいたので、一度いい案件があったらご案内したいなと思っていたところ、JNTOを通じてネヴェール校のマッチングのご依頼があったためです。ちょうど良いグループ規模であったため、受け入れやすいのではないかと思い、鷺宮高校に打診いたしました。訪問校のグループ規模は国・地域によって大小の傾向があり、欧米豪からの訪問校は比較的小規模であることが多いです。

東京の訪日教育旅行の目的地としての魅力は、他の国と比べて首都でありながら安全であるということが一つ。また、寺社仏閣、美術館・博物館も多数あるので、来日の目的に応じた行程を組みやすい点です。公共交通網も発達しているので、生徒さん達に一日券を買って頂いて班行動なども容易にできますし、学校交流においても都立、私立あわせて高校が500校ほどあるので、女子高と交流したい、公共交通機関で行ける学校に訪問したい・・・など、希望に応じたアレンジが可能です。

最近の訪日教育旅行のリクエストでは、文化体験、部活体験や生徒間交流などを含めたこれまでの学校交流以外に、吹奏楽交流、サッカー交流など、テーマ性を持った交流の希望が増えてきています。その場合、訪問校から事前に演奏や試合をしているデータを頂くなど、受入校のレベルのミスマッチを避けるための調整を行います。

ここ数年、アンケートで学校交流の受け入れを希望する学校に対し、必ずしも交流の依頼をできないなど、需要と供給のバランスが崩れていて、積極的にPRしていく必要があると考えました。そのため一昨年から台湾、今年度からはアメリカへ出張し、積極的に事業をPRしております。

今回国際交流基金がJNTOと助成を始められて、東京で6件ほど受けていると思うのですが、今回のフランス、その他インドネシアやアルゼンチンなど、訪問国の多様化という意味では、受入校にとってとても良いお話だと思っています。

JNTOには各案件の行程を把握しつつ、他の自治体との調整をお願いしたいと思います。東京は受入NGだったが千葉ならOKか、といった調整もそうですし、あるいは同一の行程で2つ交流をするのに日時に無理のないスケジュールを組めるようオブザーブする、というようなことです。

東京観光財団は東京の観光振興を目的としています。この事業はあまり観光と直接関係のないように見えますが、東京で同年代の子と交流して、東京のファンになってまた将来戻ってきてもらいたい、という種まきのような事業です。今の時代は交流後も学生さん同士LINEなどでも繋がることができ、そういう意味では受入校の生徒さんも海外へ目を向けるいい機会なのかなと思っています。