日本と海外の国際学校間交流を促進し、
海外と日本地域をつなぎます。

学校交流事例 /Case 3 2016年10月実施

訪問校: 國立屏東高級中学 (台湾) 生徒36名 教員3名

受入校: 奈良県立 高田高等学校 (奈良県)

国も考え方も異なる海外の生徒と触れ合うことで、普段の学生生活ではできない貴重な経験を得てほしい。

訪日教育旅行という取り組みがあることは知っていましたが、これまではご縁がなく、当校では実施する機会がありませんでした。

今回、日程などの諸条件がクリアになったこともあり、初めて受け入れを実施することになりました。大人しい性格の生徒が多いので不安でしたが、違う国の高校生と交流し、触れ合えるまたとない機会。今後の成長を後押しする期待を込めて受け入れを決意しました。

唯一のネックは、受け入れるクラスの授業の兼ね合いでしたが、総合的な学習で「海外」をテーマにしている1年生のクラスを中心に受け入れることで、年間カリキュラムに組めることがわかり、その問題もクリアになりました。

実際に受け入れ当日の様子をのぞいてみると、当校の生徒も屏東高級中学の生徒もお互いが何とかコミュニケーションを図ろうと、身振り手振りで悪戦苦闘していた姿が印象的でした。自分の思い通りにならないことを創意工夫して乗り越えたことは、生徒たちにとって大きな経験になったと思います。

今回の訪日研修旅行の受け入れにあたっては、奈良県観光局の学校交流コーディネーター・赤井さんに多大なご尽力をいただき、非常に感謝しています。赤井さんは教員のご経験があり、受け入れ側の事情やシステムをしっかりとご理解いただいているので、とても心強かったですね。学校側の負担にならないように、さまざまな面で心を配っていただいたので、準備から実施までとてもスムーズに進めることができました。

今回の受け入れで反省すべき点があるとしたら、実施の直前まで具体的な内容が詰め切れなかったことです。来校する台湾の学校が9月スタートということもあり、何名が来校し、どういったプログラムを希望しているかについて、意思の疎通をしっかりととれなかった点は次回に生かしたいですね。

準備期間が長ければいいというわけではありませんが、日本の高校にとって10月は体育祭や文化祭、修学旅行などが重なるとても忙しいシーズン。そういった受け入れ側の事情はJNTOさんにもご理解いただき、余裕をもったスケジュールで受け入れ体制を整えられるようにご配慮いただきたいと感じます。

奈良県立高田高等学校
藤田和義 校長先生

学校交流1日の流れ

13:15 歓迎セレモニー
・両校校長挨拶
・両校生徒挨拶
・記念品交換
・屏東高級中学校校歌斉唱
・高田高等学校校歌斉唱
・日程説明
14:15 授業見学
・理科
・海外事情
・国語
・英語
・数学
・理科
15:20 部活見学
・剣道
・柔道
・茶道
16:10 閉会セレモニー
・両校代表挨拶
・記念撮影
16:30 お見送り

授業体験

部活体験/剣道

部活体験/剣道

部活体験/柔道

部活体験/茶道

お別れ会

お見送り

ホームステイで2泊。学校交流ではNoと言わない。それが強みなんです

奈良県では、2016年だけでも22件の訪日教育旅行を受け入れており、高田高等学校は18件目になります。学校数が少ないので件数自体は決して多くありませんが、県として力を入れていることもあり、学校数に対する受け入れの割合は非常に高いのが特徴です。

奈良県で訪日教育旅行を実施するメリットのひとつは、実際にその地で暮らしている方々のところにホームステイできる点が挙げられます。特に飛鳥地方では、ホームステイの受け入れを推進している組織があり、約50件のお宅で対応が可能です。訪日する学校にとっては「生の日本の暮らし」を体感できる貴重な機会で、ホームステイを目当てに毎年奈良を拠点に訪日教育旅行を企画してくださる学校もあり、高いリピート率につながっています。

訪日教育旅行を企画する海外の学校のご担当者の方からは、「生徒同士が交流できる時間を設けてほしい」「日本の授業の雰囲気を知りたい」「クラブ活動を含め、日本の文化を知りたい」というご要望を多く承ります。こういった海外の高校からのニーズを踏まえ、今回の高田高等学校は、特別授業などで屏東高級中学の生徒さんをもてなすのではなく、通常の授業や伝統的な日本の文化を感じられる部活の見学など、日本の高校のリアルな雰囲気を体験していただく場を用意しました。

このようなスタイルは、受け入れ先の生徒にとっても、海外で暮らす同じ世代の方たちと触れ合える貴重な機会です。自分の思いを自分の言葉で伝えられないもどかしさがきっかけになって、語学を学ぶモチベーションになったり、海外への興味の芽生えになったりすることもあるそうです。受け入れ先の生徒さんから「次はいつですか?」という言葉を言われると、「やってよかったな」と心から思いますね。

奈良県観光局観光プロモーション課インバウンドセールス係
赤井克実 さん 学校交流コーディネーター